ピロリ菌検査|淀川区の内科・消化器内科|やまぐち内科・内視鏡クリニック

〒532-0005大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目7番16号 三国本町クリニックビル2F
Tel.06-6210-6771
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ピロリ菌検査

ピロリ菌検査|淀川区の内科・消化器内科|やまぐち内科・内視鏡クリニック

当院のピロリ菌の検査と除菌治療の特長

  • 日本ヘリコバクター学会感染症認定医による専門的な診断と治療を行います。
  • 内視鏡の際に検査、血液検査、便検査、尿検査、呼気試験によるピロリ菌の検査に対応しています
  • 内服治療により80~90%以上除菌が成功します。
  • 自費診療となる3次除菌、4次除菌にも対応します。

ピロリ菌とは

腹痛

ピロリ菌は、正式にはヘリコバクター・ピロリという細菌で胃の中に生息しています。アルカリ性のアンモニアを作り、強い酸性の胃でも生きられます。多くの研究により、ピロリ菌が慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になっていることがわかっています。1983年はじめてピロリ菌の培養に成功したウォーレンとマーシャルはのちにノーベル賞を授与されました。
ピロリ菌は口から感染します。とくにピロリ菌に感染しやすいのは乳幼児期と考えられています。ピロリ菌はヒト−ヒトで経口感染しますが、環境因子や家族内感染など他にいくつかの感染経路も考えられています。親世代の感染率が低くなり、衛生環境も良くなっているため、子どもの感染率は非常に低くなっています。成人になってからの感染はまれです。
日本でピロリ菌に感染している人は少なくとも3,000万人以上といわれています。とくに50歳以上の人で感染している割合が高いとされています。しかし衛生環境が整ったことによってピロリ菌に感染している割合は年々減少しており、若い世代では低くなっています。今後は、ピロリ菌に感染している人はますます減っていくと予想されています。

ピロリ菌除菌の効果

わずか1週間の簡単な除菌治療のみで、ピロリ菌による病気を予防し、治癒することがわかっています。

ピロリ菌による病気の予防

  • 胃がん⇒発生、再発が半数~3分の1に減少
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍⇒再発をほぼ抑制ピロリ菌による病気の治癒
  • 胃マルトリンパ腫⇒60~80%で治癒
  • 胃過形成性ポリープ⇒約70%で縮小、消失
  • 特発性血小板減少性紫斑病⇒約半数で血小板が上昇
  • 機能性ディスペプシア⇒一部で上腹部症状が改善感染経路の抑制
  • 次世代へのピロリ菌感染を予防

ピロリ菌の除菌は、

  1. 多くの方が大きな恩恵を受けます。
  2. 次世代への感染を予防します。
  3. その結果、胃がん撲滅や医療費削減に寄与します。

ピロリ菌検査について

1

血液または尿中抗体検査

体の中にピロリ菌に対する抗体があるかどうかを調べる検査法です。簡便なので広く用いられていますが、除菌が成功した後でも陽性が続くこともあり注意が必要です。

2

尿素呼気試験

診断薬を服用する前後の呼気を集めてピロリ菌の有無を調べます。最も精度の高い検査法で、除菌前の感染診断と除菌療法後の除菌判定に推奨されています。

3

便中抗原検査

糞便中のピロリ菌を調べる精度の高い検査法で、現在ピロリ菌に感染しているかどうかがわかるので、ピロリ菌の感染診断と除菌判定に有用です。

内視鏡検査で胃の粘膜を採取して診断する方法

  • 組織検体中のピロリ菌を顕微鏡で観察する鏡検法
  • 膜を特殊な液と反応させて色の変化で判定する迅速ウレアーゼ法
  • 膜に付着したピロリ菌を培養し確認する培養法

ピロリ菌の除菌治療の流れ

通常は3種類の薬を朝夕2回、7日間服用します。これを一次除菌といいます。一次除菌は、胃酸の分泌をおさえる胃薬(プロトンポンプ阻害薬、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)と2種類の抗生物質(アモキシシリンとクラリスロマイシン)を用います。除菌薬内服終了後、4週間以上あけて除菌の判定を行います。具体的には、尿素呼気試験や便中抗原検査を用いてもう一度ピロリ菌を調べます。約70~90%の方は除菌に成功します。
薬の飲み間違い、飲み忘れ、自己判断などで薬を減らすと、除菌に失敗する率が増え、しかも抗生物質が効かない耐性菌を作ってしまう可能性があります。薬のアレルギー、とくにペニシリンアレルギーといわれたことのある方は、薬を飲み始める前に必ず医師に相談してください。他に服用中の薬がある場合も、除菌の薬が影響することがありますので、必ず医師にお知らせください。除菌の判定は非常に大切ですので、必ず受けてください。
一次除菌に失敗した場合、もう一度除菌治療を行うことを二次除菌といいます。二次除菌は、一次除菌と同じように、3種類の薬を朝夕2回、7日間服用します。失敗の原因は耐性菌であることが多いので、一次除菌で使用した抗生物質を別の抗生物質に変更します。二次除菌では、約80~90%の方は除菌に成功します。お薬を服用する期間アルコールは飲めません。
二次除菌に失敗した場合など、保険診療で検査や除菌治療ができない場合も、当院では自費診療により検査や治療は可能ですのでご相談ください。

ピロリ菌検査・除菌治療の費用

胃内視鏡検査時に行うピロリ菌検査(内視鏡検査費用込み)

検査名 料金
(1割負担)
料金
(3割負担)
迅速ウレアーゼ試験定性 1,654円 4,962円
鏡検法 2,460円 7,380円
培養法 1,760円 5,280円
  • 上記の値段は検査だけの費用で、診察料や内視鏡時の病理検査(生検など)や注射料などは含まれていません。

胃内視鏡を使用しないピロリ菌検査

検査名 料金
(1割負担)
料金
(3割負担)
尿素呼気試験 530円 1,590円
抗体検査(血液) 240円 720円
抗原検査(便中) 294円 882円
  • 上記の値段は検査だけの費用で、診察料などは含まれていません。
  • 料金は6ヶ月以内に胃カメラ検査を施行している方の費用です。胃カメラを施行せずピロリ検査希望の患者様は保険がきかず、10割負担となります。
3次除菌、4次除菌(自費診療)
(診察料+処方箋料+除菌判定検査)
17,800円
  • お薬代は、別途薬局で5,000~12,000円程度かかります

副作用について

下痢・軟便

頻度として最も多く、約10~30%の方に起こります。1日2、3回の下痢・軟便であれば、薬の量を減らしたり中止したりせず、最後まで薬を飲んでください。ただし、発熱や腹痛をともなうひどい下痢の場合や便に血がまじる場合は、薬を飲むのを中止して、すぐに医師に相談してください。

味覚異常

食べ物の味がおかしく、苦味や金属のような味がすることが5~15%の方に起こります。

皮膚にじんま疹や発疹などの異常が現れることがあります。

2~5%の頻度で、ひどい下痢、便に血がまじる、ひどい皮膚の異常、アレルギー反応などが起こることがあります。このような場合は、薬の内服を中止して、すぐに医師に相談してください。

除菌治療後も定期的な検査は大切です

除菌が成功した後でも、胃がんが発見されることがあります。定期的に胃の内視鏡検査を受けるようにしてください。ピロリ菌の除菌により、胃がんが発生するリスクは低くなりますが、ゼロにはなりません。胃がんで亡くなる方は減少傾向にありますが、除菌に成功した後でも、胃がんを早期発見するために内視鏡検査を受けましょう。

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